500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版6話「過酷な治療に耐える子供たち」

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前回、子どもが同じような病気で入院していた先輩ママの子どもが亡くなったことで

改めて強く「死」を意識したみゆき。

それでも、渓太郎が成長している姿を見て、前を向こう、最後まで戦おうと決意します。

この時にちょっと気になったのが父親の不在、という点でした。

 

仕事もあるし?

入院は何かとお金がかかるので、経済的な面で家族を支えるのも大事だし?

と、思う反面、あんまりにも登場シーンが少なくない?

と感じたのです。

 

そして読み始めた第6話。

丁度父親のシーンでした(笑)

タイミングいいな~!?

 

 

500日を生きた天使6話のあらすじ。ネタバレあり

 

2回目の抗がん剤治療を終え、辛い副作用を乗り越えた渓太郎とみゆきは

集中治療用の部屋(個室)から出て、元々いた大部屋に戻った二人。

少しだけ穏やかな日常を取り戻します。

 

そんな時、以前みゆきを励まして勇気づけてくれた中学生くらいの女の子、美穂が

治療のためクリーンルームに入っていることを知ります。

……これ、伏線ですね、たぶん。

今後、何かしらの展開があるのでしょう。

あの子どもが大好きで、みゆきも励ましてくれる心優しい少女が……。

渓太郎は治療の見込みがなくても、美穂はなんとか回復して欲しいな……

とは言え、6話での美穂のエピソードはここまでです。

 

続いてやってくるのが、同室でみゆきと苦しみを分け合った同志の退院です。

喜ばしい反面、渓太郎が生きて病院を出られることはないと、一抹の寂しさを感じます。

 

しかし、ここで大きな展開が起こります。

それが渓太郎の外泊許可です。

白血球の数値が回復したことで、2泊だけですが、外泊できることになったのです。

 

久しぶりに自宅に帰った二人の元に急いで戻ってくる父親。

そして久しぶりに「日常」を取り戻すみゆき。

洗濯機を回したり、お風呂場を掃除したり、畳の部屋でゴロンと横になったり、昼寝をしたり。

 

何気ない日常を、幸せに感じられること。

家族で過ごせることへの感謝。

当たり前のようで、決して当たり前ではないことを噛み締め、家族3人の時間を過ごします。

 

   

500日を生きた天使6話の感想 このシーンに注目!

 

 「家に帰れるんだ!渓ちゃんと一緒に!」 外泊許可が出たあとのシーン

 ここ、とてもリアリティのあるシーンだと思いました。

病院に来たときにはお正月だったので、そこからたぶん、2ヶ月以上が経過しています。

 

雪景色だった病院の外は雪がなくなり、すっかり春めいた空気になっています。

病院の駐車場に停めっぱなしになっている車のフロントガラスには汚れが蓄積して

ガラスを拭かないと前が見えなくなっています。

エンジンも長く放置したことでバッテリーが不安な状況。

 

2ヶ月以上も病院に入ったままで、自宅に帰っていなかった二人が

過ごした辛い日々を感じさせる、隠れた名シーンではないでしょうか?

実際に体験していないと、こういうシーンって出てきませんよね。

 

「がん~~~~飛んでけ~~~~」 父親が渓太郎をあやすシーン

 今まで影が薄かった父親が、渓太郎と触れ合うシーンには、胸に迫るものがありました。

と、同時に、父親の苦悩に考えが至っていない自分を反省しました。

だって、どうしても同じ母親であるみゆきに強く同情してしまうんですよーー!

 

でも考え方、物事の見方を変えてみれば、常に渓太郎のそばに寄り添っていられるということは

最後の時間をずっと一緒に過ごせているということなんですよね。

 

逆に父親はどんなに辛い時でも、仕事にも行かなくてはいけないし

自分は弱音を吐き出すわけにもいかない。

今にも失われてしまいそうな息子に会えるのも毎日僅かな時間だけ。

同じ目線に立って、気持ちを分け合える存在はいないわけです。

 

母親もいっぱいいっぱいだけど、父親だって、同じくらい苦しんですよね……。

 

 

このまま時が止まってしまえばいいのに

 

上のセリフはみゆきのモノローグですが、同時に父親の気持ちでもあるし

この漫画を読んでいる読者の気持ちでもあります。

 

最初にこの漫画を読み始めた時にも「500日生きた」って書かれている以上

避けられない結末が待っているのは明らかです。

もう、この仮初の幸せでもいい、ハッピーエンドで終わらせてあげたい。

ついつい、そう思ってしまいますね。

 

そして同時に、この家族を見守らなくてはいけないという気持ちも湧いてきます。

どんな結末であれ、最後まで見守らなくてはいけません。

 

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泣ける話なので1人でこっそり読むことをおすすめします↓

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