500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版 最終話「その日は渓太郎が生まれてから500日目だった…」

生後4ヶ月を迎えた頃、治療法も確立されていない小児がんがみつかった渓太郎は

抗がん剤治療が効果を発揮し、一時は回復するかと思われましたが

ガンに耐性ができてしまったため、延命措置が取られることになりました。

日々、一緒に過ごせる時間に感謝をしながら過ごす母・みゆきですが

渓太郎もいよいよ最後の時を迎えることになります。

 

最終回……分かってはいますが、結論を避けたい自分がいます。

読み進めなければ、結末を知らなくて良いのですから。

それでも、ここまで読んだのですから、最後まで戦いを見届けましょう。

 

 

500日を生きた天使10話のあらすじ。ネタバレあり

 

最後の外泊を終えて病院に戻った渓太郎とみゆきですが

病院の雰囲気がいつもと違ってどんよりしていることに気が付きます。

いつもは元気に明るく迎えてくれるのに、みんな視線をそらして

空気がどんよりしています。

 

以前、みゆきを力強く励ましてくれ、親としてしなくてはいけないことを教えてくれた

中学生の女の子・美穂の容態が急変し、旅立ってしまったのです。

 

そして渓太郎の病状も少しずつ悪化していきます。

「今までできていたことが ひとつひとつできなくなって」しまいます。

 

渓太郎は以前のように元気いっぱいに笑わなくなり、表情も乏しくなっていきます。

「自分ひとりでお座りができなくなり」「痛み止めの薬」のため「眠っている時間が長く」なります。

それでも渓太郎の体温を感じることが、みゆきの幸せでした。

 

そして渓太郎はクリスマスイブを迎えます。

渓太郎のベッドにはサンタクロースが訪れ、プレゼントを渡してくれます。

起きる元気がない渓太郎もこの時はサンタクロースに興味を示します。

 

しかし、翌日、渓太郎の病状は急変します。

必死の医療措置が行われますが、渓太郎は回復しません。

病院に大慌てでかけつけたパパがやっと到着した頃

渓太郎は静かに息を引き取ります。

丁度、12月25日のクリスマスの日、渓太郎が生まれて500日目のことでした。

 

 

500日を生きた天使10話の感想 このシーンに注目!

 「あなたが私を病気と闘う渓ちゃんの「お母さん」にしてくれたんだよ」 美穂に感謝するシーン

6話目であった美穂の伏線が残念ながら回収されてしまいました。

普段、物語を読む時に伏線が回収されないとモヤモヤするんですけどね……。

この伏線は回収されてほしくなかったなか……。

 

明るく元気に、治療に取り組んでいた美穂ですが

長期入院しているということもあり、病状は相当重かったのでしょう。

 

「あなたが私を病気と闘う渓ちゃんの「お母さん」にしてくれたんだよ

 美穂ちゃん…… ……ありがとう」

 

もしみゆきが美穂と出会えなかったら?

ただただ人生を悲観して、後悔ばかり残ってしまったかもしれません。

美穂が「お母さんには笑っててほしいんだよね」と伝えたからこそ

みゆきはここまで闘うことができたのでしょう。

 

「渓ちゃん 幸せをありがとう」 渓太郎が旅立つ息を引き取るシーン

覚悟していたとは言え、やっぱり涙なしに読むことはできないシーンでした。

特に「渓ちゃんっ まだだよっ ねんねしちゃダメッ!!

まだパパがきてないよ」と祖母が泣き叫んだところは

最期の時にパパが間に合わないのか!?パパに会わずに旅立つのか!?と

「どうにか間に合ってくれ!!!!」と強く思いました。

 

渓太郎はパパが駆けつけたあと、静かに息を引き取りますが

きっと最後の力を振り絞って命をつないでいたのではないでしょうか?

せめて最後の時に、パパが間に合って良かった……。

家族に見守られながら旅立つことができて良かった!

 

病に侵されてしまったことは不幸な出来事だけれど

きっとこんな素敵な両親の元に生まれることができて渓太郎は幸せだったでしょう。

 

 

渓ちゃん 今日も私たち 幸せだよ

物語は渓太郎が亡くなったあと、みゆきたちがどう生きているかを語り終わります。

子どもを失ってしまった傷は、そう簡単に癒えることではありません。

しかし最後まで渓太郎を見守ることができたから

二人は前を向いて生きることができるのでしょう。

 

大切な子どもを失ってしまった、そこで停止することなく人生を歩むことができる二人は

とても強く、渓太郎の残したものの大きさが分かります。

大きな不幸を乗り越えて、夫婦が幸せに暮らせていることに喜びを感じました。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版9話「渓太郎のがんに耐性が発覚」

前回、化学療法の効果が出て、腫瘍が小さくなったと喜んだみゆきですが

その穏やかな日々を叩き壊すように突きつけられたのが渓太郎の命の期限です。

渓太郎に残された期間はあとほんの少し。

究極の選択を迫られたみゆきは治療を継続して

少しでも渓太郎と長く一緒にいることを選びます。

 

同じ親としてこの選択が正しいものなのか?

とても考えさせられる内容でした。

そして正しくても、間違っていても、みゆきと渓太郎を応援した気持ちが高まりました。

その選択は正しかったのか?それとも後悔を残すのか?

今回も9話を読んで行こうと思います。

 

 

500日を生きた天使9話のあらすじ。ネタバレあり

 

渓太郎の症状が回復する見込みは0に近いと宣告されたみゆきは

0.1%の奇跡を信じると「延命のための治療」を選択します。

 

しかし実際にはどんなに渓太郎が長く生きたとしても

一緒に楽しくおしゃべりをしたり、元気に走り回る姿を見ることはできません。

車や飛行機、動物など沢山のものを見せて沢山の経験をさせてあげたかったと嘆きます。

 

しかしやってこない未来を嘆いて悲しむよりも

渓太郎の笑顔を見て、ぬくもりを感じたみゆきは

「1日を 1時間を 1分を 大切に楽しく過ごそう」と決めます。

 

空を見て、道を歩く蟻を見て、おやつを楽しみます。

病室でプールを楽しみ一緒にいるい時間を大切に過ごす二人。

そして二人は初めての誕生日を迎えるのです。

 

普通の家族なら毎年当たり前にやってくる普通の誕生日。

でもみゆき達家族にとっては「とってもとっても特別なお誕生日」なのです。

家族から愛のこもったプレゼントを受け取り、家族で喜びを分かち合います。

 

それからも延命治療は続けられ、時につらい副作用に苦しみますが

暑い夏が過ぎ、秋を迎えます。

いつか渓太郎を失ってしまうことは悲しいけれど、幸せな時間を実感するみゆき。

 

そして、訪れた10月中旬。

ついに渓太郎に最後の外泊許可が出ます。

 

 

500日を生きた天使9話の感想 このシーンに注目!

 「渓ちゃん…… 初めてのお誕生日おめでとう」 渓太郎の誕生日

子どもの誕生日をお祝いするとき、普通は「来年迎えられないかもしれない」

なんて考えませんよね。

当たり前のように誕生日が来ると思っているから、誕生日を迎えて

「良かったーーーー!!!」なんて感動はありません。

 

ちょっとしたごちそうを食べて、ちょっとしたプレゼントを用意して

ちょっとした特別な日でしかありません。

 

でも渓太郎にとっては人生でたった1回しかないであろう誕生日。

ごちそうもケーキもないけれど、「とってもとっても特別なお誕生日」なのです。

それが家族にとって、どれだけ特別なことなのか

この日を迎えられたことが、どれだけ大きな喜びなのか、感じられるシーンでした。

 

「そうよ パパも『今』を渓ちゃんと過ごしたいんだよ!」 最後の外出シーン

主治医からは最後の外泊になるから「思い出をたくさん作ってきて」と言われますが

みゆきは「思い出」のことをおさむに伝えません。

「そうよ パパも『今』を渓ちゃんと過ごしたいんだよ!

『思い出』なんていわなくていい……!」と思ったからです。

普段、病院に付きそうことのできないパパにとって

渓太郎に外泊許可が出た時が唯一ゆっくり一緒に過ごせる時なのです。

 

そして「みゆきさんが渓太郎のお母さんでよかった」

「おさむさんが渓ちゃんのお父さんでよかった」と最後の時間を大切に過ごします。

 

普段の生活の中でお互いが子どもの親で良かった、なんて感じるシーン

あまりありませんよね。

ましてやそれを伝え合うなんて、ほとんどないと思います。

渓太郎がいてくれたから、この二人の絆は普通の夫婦以上に深まったのです。

 

 

「今」の幸せ

 

渓太郎が病気になった「から」なんて言うのは残酷ですよね。

生まれてからたった4ヶ月の子に対して過酷すぎる試練だし

病気になったことに対して意味を求めるのは非情です。

 

けれども、こうして今の幸せを強く感じられるというのは

病を家族一緒に乗り越えているからです。

 

普通の暮らしを送っていると「靴を脱ぎっぱなしにしない!」とか

「ゲームしすぎだよ!」なんて、ついついイライラしてしまいがちです。

でも、家族で一緒にいられる幸せは決して誰にでも持つことのできる

当たり前ではないんだなぁと痛感させられますね。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版8話「抗がん剤の効果に希望の光が」

3回目の抗がん剤治療により渓太郎の腫瘍がかなり小さくなりました。

治療法も確立されていないと言われていた小児がんですが

副作用に耐えたかいがあって、治療に効果が出たと喜ぶみゆき。

もしかしたらこれなら、いずれ渓太郎は病に打ち勝つことができるかも!?

 

というところで終わりました。

でもタイトルが「500日を生きた」ですからね。

冒頭で盛大なネタバレをしているくらいなので、油断は全くできません。

今回も引き続き8話目を読んでいきましょう。

 

 

500日を生きた天使8話のあらすじ。ネタバレあり

 

3回目の治療で腫瘍が小さくなったことを喜ぶみゆきですが

そんな喜ぶ気持ちに水を差すようなことを佐藤先生から告げられます。

 

「今回もかなり強い薬を使ったんです

 もう少し効果があるかと思ったんですが……」

 

しかし、治療を初めてから4ヶ月で腫瘍が小さくなったことで

このまま治療を続けていれば、更に4ヶ月後にがもっと腫瘍が小さくなり

退院できるかもしれない!とついつい浮かれてしまうみゆき。

 

決して楽観していい状況ではないにもかかわらず『4ヶ月後』を想像してしまいます。

4ヶ月後には渓太郎が1才の誕生日を迎えることから

誕生日のプレゼントは何がいいかと浮かれます。

 

ほどなく渓太郎が初節句を迎えます。

兜を被り、小さな鯉のぼりを持ち、歩行器に乗る渓太郎。

来年には「でっかいこいのぼりを買ってやるからな!」「人形飾りもね!」

「来年は渓太郎も(柏餅を)食べられるかなぁ」と暖かい気持ちでいっぱいになります。

 

余命3ヶ月と言われたにも関わらず、ここまで頑張れた渓太郎なら

もしかしたら来年の初節句を迎えることできるかもしれないと

ついつい楽観的な気持ちになってしまいます。

 

ところが5回目の抗がん剤治療が行われた時に、渓太郎に異変が起こります。

いつもより副作用の効果が強くでてしまい、体調の戻りが遅いのです。

そして検査を受けた結果……みゆき達に告げられたのは、かなり厳しい内容でした。

 

なんと、渓太郎のガンは薬への体制ができてしまい

逆に驚くほどの速さで進行していることがわかったのです。

そして夫婦にとても残酷な選択を迫られます。

 

 

500日を生きた天使8話の感想 このシーンに注目!

 「みゆきは私の子だから 私が支えてやりたいのよ」 母の優しさがわかるシーン

 

「お母さん…ごめんなさい……

 私がちゃんと元気に渓ちゃんを産んであげられなかったから…

 初孫でこんなに悲しい顔をさせちゃってる……」

と母に対して申し訳ない気持ちになるみゆきですが

母のセリフに親心が現れているのです。

 

「渓ちゃんはみゆきの子だから私は支えてあげられないけど

 みゆきは私の子だから 私が支えてやりたいのよ」

と力強く励ましてくれるのです。

 

「車の運転も大分上手くなったわよ

 高速も乗れるようになったのよ」と言います。

ここまで、母は近場しか運転したことがなかったのでしょう。

この歳で高速も乗れるようになったと言うのは、とても驚くようなことだと思います。

 

高速を使うような距離の病院まで、毎日お弁当を作って届ける母の偉大さ。

みゆきが渓太郎を思うように、みゆきも母親にとっては大事な子どもなんですよね。

母親の愛情をこんな風に感じられることって、大人になってからはなかなかないことです。

 

「おうちに帰りますか?」 渓太郎の命の期限が告げられるシーン

主治医である桜井先生から告げられる残酷な命の期限と

治療を継続するかどうかの選択肢を迫られるシーンはクライマックスと言えるシーンです。

 

これ、もしも同じ選択肢を迫られたとしたら、どうするでしょうか?

治療の見込みがなくても、1分1秒命を永らえさせるために辛い治療を続けるのか。

それとも穏やかに過ごせる数日を取るのか。

本当に考えてしまいますね……

 

 

0.1%の奇跡を信じたいです……!

 

究極の選択は、渓太郎が自分の意志を告げられる年齢ではないからこそ

全ての責任が自分達に伸し掛かるわけで……

どっちを選んでも後悔しか残らないのではないかと思ってしまいます。

 

「先がわからない命ですから 後悔のないようにご家族で

 幸せな時間を過ごしてください」

 

と言われたって、後悔しないわけがない。

ついつい「たられば」を考えちゃうんじゃないかなぁ……。

子どもを失うって人生で最大の苦しみに対して

後悔のない選択肢って存在するんでしょうか?

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版7話「先の見えない入院生活に苦悩するみゆき」

前回の第6話は今まで見えなかった父親の苦悩が垣間見える回でした。

つい同じ母親の目線で、みゆきに強く同情してしまいますが

父親も同じ苦しいではないけれど、また別の苦しみを抱えています。

 

こういう時、自分ばっかりになってしまいがちですが

お互いにそうしたストレスをぶつけ合わない二人はとても素敵だなぁと思いました。

 

さて、今回は外泊が終わり病院に戻ることになりますが

一体どんな展開になるのでしょうか?

 

 

500日を生きた天使7話のあらすじ。ネタバレあり

 

2晩の外泊が終わり、病院戻ることになる渓太郎とみゆき。

病院に戻るとまた辛い化学療法が始まります。

 

でも、みゆきを待っていたものは、辛い日々だけではありませんでした。

病棟看護婦の笑顔や優しさ、患者さんを支えるためのさりげない気遣い。

とても暖かいものに触れます。

 

そして今回の回の主役と言えるのが、渓太郎の主治医である佐藤先生です。

まだ若いことから、医者としてのキャリアは決して長くないでしょう。

サポートの先生は付くものの、そんな経験の浅い医者に

難解な治療を任せるとなれば、親としては当然不安になることもあると思います。

 

しかし佐藤先生は違います。

経験は浅くても、子どもを助けたいという強い信念を持っていることが明らかになります。

こども病院は重篤な病気を持つ子どもが集まる場所。

正直、率先して働きたいと思えるような職場ではありません。

無力さにさいなまれることもあるでしょう。

ところが、佐藤先生は率先して、この病院で働くことを選んでいるのです。

この先生になら、渓太郎を任せても大丈夫!とみゆきは思います。

 

とは言え、更に過酷になる抗がん剤治療。

嘔吐、発熱、下痢と言った強い副作用が出て、白血球の数値は下がります。

父親とも2週間も会えなかったのです。

 

しかし辛い抗がん剤治療に耐えた甲斐があって

なんと絶望しかなかった渓太郎の病状に回復の兆しが見えます。

 

渓太郎の体を痛めつける抗がん剤ですが、正常な細胞を攻撃するのと同時に

ガン細胞も破壊してくれていたのです。

 

 

500日を生きた天使7話の感想 このシーンに注目!

 

「手を離してください」 佐藤先生が悪に徹するシーン

この漫画では、あまり描かれていませんが、病気で入院している以上

治療は避けられないものです。

 

苦い薬を飲まされたり、子どもにとっては痛い注射を頻繁にされたり

知らない何人もの人に囲まれたり、母親から離されてしまったり

大人なら治療のためにと頑張れることであっても、事情が分からない赤ちゃんには

必要なことだとはわかりません。

自分にとって不快なことをしてくる人は嫌な人です。

 

病院に付き添っていれば、注射を嫌がって暴れる息子を押さえつける必要もあります。

検査ができなければ困るのは本人ですし、暴れると危険です。

だからこそ鬼に徹して、嫌がる子どもを無理に押さえつけなければいけません。

 

そんな時、佐藤先生は

「手を離してください

 お母さんは痛いことしないであげてください

 それは医師である私がやりますから

 渓太郎くんはお母さんが大好きなんです

 嫌なことをする人にならないであげてください」

 

自分だって嫌がって泣き叫ぶ子どもを押さえつけるなんて心苦しいに決まっています。

子どもが好きで小児科医を志したなら尚の事です。

それでも気持ちを抑えて職務を全うできる佐藤先生の強さに魅了されます。

 

「腫瘍が……小さくなっていました!」 回復の兆しに喜ぶシーン

この先の展開を予想してしまうので、手放しで喜ぶことはできません。

しかし、やはり回復の兆しが見えるというのは、嬉しいことですね。

 

辛い治療にも意味があった。

耐えるだけの価値があった。

 

みゆきが渓太郎と過ごせる日々がほんの少しでも増えた。

とても優しい気持ちになれます。

 

 

あと何回続けられるのかな……

 

抗がん剤は大人だってとても辛い治療です。

そんな治療、本当だったらしたいわけがない。

 

それでも「この治療があと何回続くのかな……

あと何回続けられるのかな……」と考える、みゆきの健気さに

読んでいて自然と、応援したい気持ちが高まりますね。

 

辛い治療であっても、それが「一緒にいられる時間」なんて

ものすごく切ないじゃないですか……!

 

世の中には子どもを大事にしない親も沢山いる中で

こんな風に健気に感じられる家族に不幸が起こる。

最期の時を迎えなくてはいけない……神様は不公平です。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版6話「過酷な治療に耐える子供たち」

前回、子どもが同じような病気で入院していた先輩ママの子どもが亡くなったことで

改めて強く「死」を意識したみゆき。

それでも、渓太郎が成長している姿を見て、前を向こう、最後まで戦おうと決意します。

この時にちょっと気になったのが父親の不在、という点でした。

 

仕事もあるし?

入院は何かとお金がかかるので、経済的な面で家族を支えるのも大事だし?

と、思う反面、あんまりにも登場シーンが少なくない?

と感じたのです。

 

そして読み始めた第6話。

丁度父親のシーンでした(笑)

タイミングいいな~!?

 

 

500日を生きた天使6話のあらすじ。ネタバレあり

 

2回目の抗がん剤治療を終え、辛い副作用を乗り越えた渓太郎とみゆきは

集中治療用の部屋(個室)から出て、元々いた大部屋に戻った二人。

少しだけ穏やかな日常を取り戻します。

 

そんな時、以前みゆきを励まして勇気づけてくれた中学生くらいの女の子、美穂が

治療のためクリーンルームに入っていることを知ります。

……これ、伏線ですね、たぶん。

今後、何かしらの展開があるのでしょう。

あの子どもが大好きで、みゆきも励ましてくれる心優しい少女が……。

渓太郎は治療の見込みがなくても、美穂はなんとか回復して欲しいな……

とは言え、6話での美穂のエピソードはここまでです。

 

続いてやってくるのが、同室でみゆきと苦しみを分け合った同志の退院です。

喜ばしい反面、渓太郎が生きて病院を出られることはないと、一抹の寂しさを感じます。

 

しかし、ここで大きな展開が起こります。

それが渓太郎の外泊許可です。

白血球の数値が回復したことで、2泊だけですが、外泊できることになったのです。

 

久しぶりに自宅に帰った二人の元に急いで戻ってくる父親。

そして久しぶりに「日常」を取り戻すみゆき。

洗濯機を回したり、お風呂場を掃除したり、畳の部屋でゴロンと横になったり、昼寝をしたり。

 

何気ない日常を、幸せに感じられること。

家族で過ごせることへの感謝。

当たり前のようで、決して当たり前ではないことを噛み締め、家族3人の時間を過ごします。

 

   

500日を生きた天使6話の感想 このシーンに注目!

 

 「家に帰れるんだ!渓ちゃんと一緒に!」 外泊許可が出たあとのシーン

 ここ、とてもリアリティのあるシーンだと思いました。

病院に来たときにはお正月だったので、そこからたぶん、2ヶ月以上が経過しています。

 

雪景色だった病院の外は雪がなくなり、すっかり春めいた空気になっています。

病院の駐車場に停めっぱなしになっている車のフロントガラスには汚れが蓄積して

ガラスを拭かないと前が見えなくなっています。

エンジンも長く放置したことでバッテリーが不安な状況。

 

2ヶ月以上も病院に入ったままで、自宅に帰っていなかった二人が

過ごした辛い日々を感じさせる、隠れた名シーンではないでしょうか?

実際に体験していないと、こういうシーンって出てきませんよね。

 

「がん~~~~飛んでけ~~~~」 父親が渓太郎をあやすシーン

 今まで影が薄かった父親が、渓太郎と触れ合うシーンには、胸に迫るものがありました。

と、同時に、父親の苦悩に考えが至っていない自分を反省しました。

だって、どうしても同じ母親であるみゆきに強く同情してしまうんですよーー!

 

でも考え方、物事の見方を変えてみれば、常に渓太郎のそばに寄り添っていられるということは

最後の時間をずっと一緒に過ごせているということなんですよね。

 

逆に父親はどんなに辛い時でも、仕事にも行かなくてはいけないし

自分は弱音を吐き出すわけにもいかない。

今にも失われてしまいそうな息子に会えるのも毎日僅かな時間だけ。

同じ目線に立って、気持ちを分け合える存在はいないわけです。

 

母親もいっぱいいっぱいだけど、父親だって、同じくらい苦しんですよね……。

 

 

このまま時が止まってしまえばいいのに

 

上のセリフはみゆきのモノローグですが、同時に父親の気持ちでもあるし

この漫画を読んでいる読者の気持ちでもあります。

 

最初にこの漫画を読み始めた時にも「500日生きた」って書かれている以上

避けられない結末が待っているのは明らかです。

もう、この仮初の幸せでもいい、ハッピーエンドで終わらせてあげたい。

ついつい、そう思ってしまいますね。

 

そして同時に、この家族を見守らなくてはいけないという気持ちも湧いてきます。

どんな結末であれ、最後まで見守らなくてはいけません。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版5話「入院した渓太郎…そこには衝撃の光景が!」

本格的に始まった渓太郎の抗がん剤治療。

些細なことにも、精神的にも追い詰められていくみゆきと、その中で灯る希望の光。

 

でも、これまだまだ序盤なんですよね。

ここまででも十分、ふたりとも頑張ってるよ!!

 

もうコレ以上は辞めて~~……!

もうハッピーエンドにしてあげてーー!!

 

って思うけど、そうも行かないんだろうなぁ。

治療法もないガン、ですからね……。

親にとって一番辛いことですよね、子どもに起こる不幸な出来事って。

 

さて、今回も引き続き5話を読んでいきます。

 

 

500日を生きた天使5話のあらすじ。ネタバレあり

 

2回目、量を増やした抗がん剤治療が始まった渓太郎ですが

前回と違い、強く副作用が出てしまいます。

 

母乳を嘔吐し、発熱や下痢などの症状が出始めます。

そして髪の毛もごっそり抜けてしまいます。

抗がん剤が効いている証拠とは言え、白血球値が下がり

渓太郎の体調は明らかに悪くなってしまいます。

白血球数値が下がったことにより、感染症予防として父親の面会もできなくなります。

 

みゆきは母乳をあげられないため、自分で搾乳してお乳を捨てます。

渓太郎のそばに寄り添う以外に、みゆきができていた唯一のこと。

それが渓太郎にお乳をあげる、栄養を与えるということでした。

しかし、それすらできなくなってしまいます。

 

そんなみゆきを気遣ってくれるのが、同じ病院に子どもが

1年以上入院している先輩ママの高井です。

そんな高井の息子・悠馬も、この強い副作用の出る抗がん剤治療を何度も行っている先輩です。

悠馬はもう少しで小学校に入学するため、ランドセルを宝物として大事にしています。

 

副作用が落ち着くと共に、気持ちも落ち着きを取り戻すみゆきですが

やっぱり神様は残酷で……。

みゆきを気遣ってくれた高井の息子・悠馬が亡くなってしまいます。

 

みゆきは高井の姿に自分の未来を重ね合わせます。

いつか自分の子どもが死ぬところを見なくちゃいけない。

そう考えることで、いっそ一緒に命を断ってしまおうか……

そうすれば苦しむ姿も見なくて済むし、辛い治療をさせる必要もないと。

 

 

500日を生きた天使5話の感想 このシーンに注目!

 

 「お母さんとして何もしてあげられない」 母の無力さを嘆くシーン

 このシーンは同じ母親として、かなり胸にくるシーンでした。

みゆきが唯一できることと言えば、授乳、渓太郎にお乳をあげることです。

 

赤ちゃんはお乳を飲めばご機嫌になりますし、機嫌が多少悪くてもご機嫌になります。

それすらできず、渓太郎のために作られるお乳を捨てる毎日。

 

子育てをしている方なら誰でも経験があると思うんですけど

子どもの体調不良って、ぐずりが多くなるし、とにかく大変なんですよね。

インフルエンザ、水疱瘡、ロタやノロ、溶連菌、ヘルパンギーナ、アデノウイルス、マイコプラズマ……

何かしら子どもが体調不良になることってあるんですけど

数日寝込めば治るような病気であっても「変わってあげたい」「少しでも楽にしてあげたい」と思うわけです。

その何十倍の重み、いつまで続くかわからない恐怖、更には治療の見込みもないという絶望感。

涙が浮かんできます。

 

「私も……ああなるのか……」 自分の未来に絶望するシーン

 余命宣告をされている以上、避けて通れない未来とは言え

我が子を失うことを本気で理解した瞬間だと思います。

 

今まで「あとどれくらい生きられるか」と考えていても

今あらためて、目の前に「死」が立ちはだかった、というシーンです。

 

「ああなるのか……私もああなるのか……

自分の子が死ぬとこを見なくちゃいけないなんて……

こんなの耐えられない……」

 

「いっそこのままふたりで一緒に死んでしまえば」

 

「このまま渓ちゃんを抱いて 国道に飛び込めば……

これ以上苦しまなくたっていいんじゃない?」

 

普通の精神状態でいられるわけがないですよね。

こんな風に考えてしまうのも、仕方ない……

とは言え、本当に苦しいシーンです。

 

 

二度と勝手に諦めない!

 

子どもを失うことに耐えきれず、自ら死を選ぶのだって、誰も責めないと思うんです。

そりゃ残された父親とか、子どもを失うことになるみゆきの母だって辛いけれど

こんな思考に陥ってしまうのは、そこまで考える余裕がなくなるのは否定できないですよね。

 

それでも、みゆきは前を向いて「二度と勝手に諦めない!」と思えるのですから

弱々しく見えても強い女性なんだな……と思います。

 

しかしなー…ここまで読んで、ふと思うのが、父親の影、薄くない???ってこと。

こういう時、支えてくれるのって、配偶者である旦那さんなんじゃないの???

レディコミなので女性が主人公なのはわかるけど、旦那の影、薄くない???

これ、ちょっと気になっています。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版4話「渓太郎の余命宣告に言葉を失うみゆき」

生後たった4ヶ月になったばかりの息子、渓太郎に

治療法も確立していない重度のがんが見つかりました。

そして医師から宣告された余命3ヶ月という、絶望しか無い言葉。

 

これ、実際にあった話……なんですよね。

みゆきが健気で健気で……

そして幼くもこんな病に侵されてしまった渓太郎が可哀想で堪りません。

 

でも今もこうやって同じような病気と闘っている子どもや

そしてそれを見守るしかできない親がいるんですよね。

考えるだけで、苦しくなってしまいますね。

 

さて、今日は4話目を読んでみました。

 

 

500日を生きた天使4話のあらすじ。ネタバレあり

 

幸いにも1回目の治療では抗がん剤の副作用が強く出なかった渓太郎ですが

母・みゆきは精神的にかなり追い詰められているようです。

 

病気の渓太郎に付き添い、病院に泊まり込んでいるので

いくら若くてもジワジワと疲れが溜まってきているようです。

 

普段であれば子供が寝ている隙に家事をしたり買い物に行ったり

やらなければいけない用事はありますが

録画してあったドラマを見たり、好きな本を読んだり、音楽を聴いたり……

リラックスできる時間が、どこかにあるはず。

 

でもそれがなく、診察や検査で物理的に心が休まる暇もなく

ずっと付き添っていれば、体力的にも精神的にも辛いものがあります。

ましてや、抗がん剤治療なんてなれば、ほっとできる時間はほとんどありません。

 

そんな中でみゆきを励ますのが同室のお母さんの存在です。

同じように子どもにガンが見つかり、同じ病気と闘うことになった

同志とも言える存在です。

そんな同志の存在に勇気づけられるみゆきですが、傷つくことも起こります。

 

久しぶりに会った友人の何気ない言葉です。

決して悪意があるわけでもない「うちの子トーク」にみゆきは深く傷つきます。

 

落ち込んでしまうみゆきですが同じように病と闘っている子ども達が

日常の些細なこと全てに感謝しながら生きている姿を見て気づきます。

 

母親のすべきことは、我が子の病に絶望するのではなく

他人と比べて悲観するのではなく、今、一緒に過ごせることに感謝しなくてはいけないと。

 

 

500日を生きた天使4話の感想 このシーンに注目!

「私の苦しい気持ちを少しでもわかってくれる人がいる」 同志を得るシーン

 

1回目の抗がん剤治療を終えたあとに、MRIとCTが撮影されたのですが

この時、渓太郎の脳と肺にガンが転移していることが告げられます。

 

渓太郎と一緒に過ごせるのは、あと何日になるのか?

現実を受け止めきれないみゆきですが、同室のお母さんがその気持を受け止めてくれます。

同じ立場の人間同士だからこそ、お互いの不安を誰よりも理解できるんですね。

 

医者も看護婦も、実母であっても、みゆきの気持ちを本当に理解することはできません。

旦那さんは仕事があり、常にみゆきを支えられるわけでもありません。

同室に同じ思いを抱えた仲間がいるというのは心強いですね。

 

「あなたの子には未来があるけど 渓太郎には未来がないの」

 

気持ちを持ち直したみゆきを再び暗闇の中に突き落としたのが友人の何気ない一言です。

渓太郎が病院に入院していることを知った友人がお見舞いに来てくれるのですが

この時自分の子どもの話を何気なくします。

 

決して悪意があっての気持ちではないんでしょうけど。

これが普通の状況であれば、何も思うことはないんでしょうけど。

 

正直、かなり無神経な発言ですよね!!

これには読んでいて怒りを覚えました。

悪意があれば何を言っていいわけでもないぞー!!!!

 

ただ、こういう時、もしも私がこの友人と同じ立場だったら

友達になんて言葉をかければいいのか……見つかりませんね。

 

「きっと大丈夫だよ!」なんて軽々しく言うことはできないし

崖っぷちの人間に「頑張って!」は違うし

かと言ってこの状況で「落ち込まないで!」なんて言えないよなぁ……。

 

 

母親の弱さと強さを痛感!

 

「健康に産んであげられなくてごめんね」と子供に懺悔するみゆきに

同じ母親として強く同情します。

 

母親は病気に限らず、子どもに何かあるたびに

どうしたって「自分がもっと健康に産んであげていれば」「もっと早く異変に気付いていれば」

って自分を責めてしまいがちですから。

 

それでも前を向こうとするみゆきは、とても強い女性だと思います。

2回目の抗がん剤治療が効果を発揮してくれると良いのですが……。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版3話「渓太郎が犯されていた病魔の正体とは?」

こんにちは。
前回、病名が発覚し、確立された治療法がないこと。
また渓太郎の余命が3ヶ月ということが明らかになりました。

私も母親ですから、ついもし自分だったら、と考えてしまいます。
「偶然」今の所大きな病気も怪我もなく成長してくれたけれど
これは「当たり前」のことではないんですよね……。

さて、引き続き3話目を読んで行きましょう。
幼い体には辛い治療の日々が待っているのでしょうか?
読み進めるにも覚悟が必要ですね。


500日を生きた天使3話のあらすじ。ネタバレあり

いよいよ本格的な入院生活、そしてガンの治療――抗がん剤の投与が始まります。
抗がん剤と言えば、がん細胞を攻撃するだけではなく、正常な細胞も損傷を受ける治療です。

強い毒を投与して細胞を攻撃することで、がん細胞を殺すもので
髪の毛が抜けてしまったり、食事ができなくなったり、大人でもとても辛い治療で知られています。

私の周囲にもがん治療を行った方がいますが、24時間強い吐き気でとても大変だったそうです。
それをたった4ヶ月の赤ちゃんに行う……。
生きるために必要なこととは言え、治療に必要なこととは言え、過酷なことですよね。

みゆきは自分のことは忘れて、頭の中は渓太郎のことでいっぱい。
まさに寝食を忘れるとはこのことで、トイレに行くことも食事に行くことも忘れるような状態です。

幸いにも抗がん剤の副作用はほとんど出ず、渓太郎は大部屋に移ることになります。
そこには渓太郎と同じように小児がんと戦っている子どもたちがたくさんいる場所でした。

そんな時、病室の窓ごしに何度もみゆきと渓太郎の元を訪れる女の子と出会います。
彼女は窓ごしに「いないばぁ」や「変顔」をして渓太郎を笑わせようとします。

普通に考えれば、赤ちゃんをあやしてくれる優しい女の子なんでしょうが
疲れ切っているみゆきは、その女の子に対して、ありがた迷惑、鬱陶しさを感じます。
また同室になった他のお母さんに対しても、モヤモヤを感じます。

貧すれば鈍するというように、普段ならなんでもないことでも
精神的に追い詰められて崖っぷちにいるみゆきにとっては、全てがマイナスに見えてしまうんですね。


500日を生きた天使3話の感想 このシーンに注目!

女の子(美穂ちゃん)が渓太郎をあやすシーン

同じ病棟に入院している中学生くらいの女の子、美穂が
何度も渓太郎の元を訪れて窓ごしにあの手この手で笑わせよう
興味を引こうとアピールするのですが、最初、みゆきはこれを鬱陶しく感じます。

「赤ちゃんが珍しいのかな」「やっと帰っていった」「渓ちゃんで遊ばれているみたいだな」
「もういいじゃない 私たちあなたのおもちゃじゃないのよ」「いつになったら飽きてくれるのかしら」と
思うのですが、ある瞬間に「私にやってた…?」と気づきます。

美穂は渓太郎をあやすだけではなく、つらそうな顔をしているみゆきこそ笑わせようとしていたんですね。
そして「いつもきてくれてありがとう……!」と気持ちが変化していきます。
たぶん、美穂は他にも沢山の同じような状況の子どもたちや母親を何度も目にしているのでしょう。
そして辛い顔をしているお母さんたちに、何かできることがないか、考えていたんでしょうね。
とても健気……!どうかせめて、美穂の病気は治ってほしいな…!
そして夢(保育士)を叶えて欲しいです。

「お母さんには笑っててほしいんだよね」 美穂がみゆきを励ますシーン

我が子が心配なのは当たり前。
でも子供からしたら、自分のせいで親が暗い顔をしているのはとても悲しいこと。

ついつい渓太郎が心配で、自分だけの目線でしか考えられなくなっていたみゆきですが
このセリフで、渓太郎の目線、患者の目線からのを知ることになります。
辛くても、それに母親が負けたら、子供も頑張れないんですよね……。


病気と闘うって、生半可じゃない!

辛い時、苦しい時、ついつい自分本位に陥ってしまいがちです。
世界で一番辛いのは自分なんじゃないか。
実際に誰が一番辛いとか、苦しさを数値化することなんかできないのに
ついそういう気持ちになってしまいがちです。

でも、病気と本気で闘うには、母親が希望を持たなくては始まりません。
治らないかもと悲観していれば、なんにもできなくなってしまうんですよね。

とは言え、それが現実に自分にもできるかっていうと、、、とても難しいでしょうね。
自分だったら、こんな風に気づくことができたか?考えてしまいます。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版2話「渓太郎の腹部に腫瘍が…検査の結果は?」

こんにちは。
今回も引き続き「500日を生きた天使」の感想(ネタバレを含む)を書いていこうと思います。

前回は、中村家の一粒種である息子・渓太郎に異変が見つかり
大きな病院に駆けつけ即日検査を受けたところ、腎臓のほぼすべてが腫瘍となっており
悪性のため、手術を受けることになったところまでが第一話でした。

不安でいっぱいの母・みゆきの心情を思うと、とても悲しいですね。
さて、第二話は一体どんな展開になるのでしょうか?


500日を生きた天使2話のあらすじ。ネタバレあり

さっそく手術ができる、こども病院に転院してきた渓太郎ですが
すぐに手術を受けることになります。
この手術で腫瘍を摘出し、検査をして病名がわかるのです。

たったまだ4ヶ月。
4ヶ月と言えば一人でおすわりもできないくらいの月齢です。
やっと首がすわったかな、ママの顔を見分けられるようになったかな
声を出して笑うことが増えたかな、くらいの頃ですね。
そんな、まだ小さな子供の体にメスを入れる。
必要なこととは言え、これは簡単に受け入れることができませんよね……。

手術や検査で長期入院が決定したことで、みゆきも病院に缶詰になります。
パパも支えてくれるとは言え、どうしても付き添いでメインになるのは母であるみゆきです。
(授乳もあるし、パパは仕事もあるので、付き添えないですよね…)

そして詳しい検査で明らかになったのが、腎臓だけではなくリンパ節への転移です。
とても進行の早いガンのため、たった数日の間に転移してしまったんですね。

がんの進行は若いほうが細胞分裂の数が多い分早いといいますが
たった5日間の間に体にガンが広がってしまう……信じられないようなスピードです。

6日後、いよいよ手術が行われ、取り除いた腫瘍を検査したところ
治療法も確率されていない重度のガンということが明らかになります。
そして、渓太郎の余命はたった3ヶ月と宣告されてしまうのです。

……まさに急転直下ですね。
約10日前までは幸せいっぱいで、何の変哲もない普通の暮らしだったのに。
特別変わった様子もなく、渓太郎も元気いっぱいだったのに……。
わずかにあった希望はすべて粉々に砕け散ってしまったのです。


500日を生きた天使2話の感想 このシーンに注目!

「おいしいなぁ……うん おいしい……」 みゆきの食事シーン

検査の結果が出ず、不安でいっぱいの母・みゆきが、一瞬だけほっとできたのが
渓太郎の祖母であり、みゆきの母のお見舞いのシーンです。

みゆきが渓太郎を大事に思うように、みゆきも母親の大事な子供なんですよね。
大事な娘と孫の一大事に、子供優先で自分のことは二の次になってしまっている娘に
何ができるか、きっといろいろ考えたのではないでしょうか?
それで「お母さんの味」を持ってきて、娘を元気づけようとするわけです。

でも、みゆきは息子に「お母さんの味」を味あわせてあげられるかわからない。
4ヶ月ならまだ離乳食も始まってない時期ですし、母乳しかまだ飲ませてないでしょう。

母親の味にほっとして、母の気遣いを嬉しく感じるのと同時に
この先のことを考えて泣いてしまうみゆきに、ほろっと来てしまいます。

「渓太郎の余命は……私たちは3ヶ月と見ています」 余命宣告のシーン

検査の結果、非常に珍しい症例であり、治療法がないことが明らかになるシーンです。

タイトルで「500日を生きた」なんて盛大なネタバレしていますからね……。
読んでいる方としては、予想できているシーンだし、覚悟して読み進めているんですけど……
それでもやっぱり、かなり苦しいシーンですね。
わかっていても辛い。

だったら、これを告げられた本人はどれだけの絶望感だったか……。
もしも自分だったら、余命宣告されたのが我が子だったら?
そう考えると涙なしには読むことができません。


怒涛の展開早すぎないっ!?

まだ2話目ですよーーー!!
起承転結の「起」の部分ですよね!?

普通に考えたら、幸せな家庭が「起」で、異変を感じたのが「承」。
余命宣告なんて「転」で、渓太郎が旅立つで「結」だよね?
なのに、余命宣告がまだ「起」の部分なんですよ。

まだ、これからいろいろ起きるってことなのかな……?
みゆきの苦悩はまだまだ始まったばかりってこと……?
もう十分重たいんですけど。十分泣けるエピソードなんですけど。

「500日生きた」ってことは余命宣告を超えて、1年以上頑張ったんだろうけど……
一体この後どんな苦しみが待っているのか?気になりますね。

 

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500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版1話「渓太郎のオムツに血の塊が…そのときみゆきは」

こんにちは、はじめまして。
今日から「500日を生きた天使」の感想を書いて行きたいと思います。

この漫画、Twitterで「感動した」とか書き込みがちょこちょこあって
とても気になっていたんですよね。

一応ネタバレも含むので、ネタバレ絶対NG!!って人は要注意です。
ってまぁ読む前から既にタイトルで思いっきりネタバレしてますけどね。
「500日を『生きた』天使」ってなってるし(苦笑)

それでは、さっそく中身を見ていきましょう~。


500日を生きた天使1話のあらすじ。ネタバレあり

舞台は1998年の長野県。
今より20年ほど前の話しですね。

SMAPの「夜空ノムコウ」が大ヒットした年で
GLAYやL’Arc~en~Cielが人気の絶頂を迎えていた頃です。

主人公は27歳の主婦、中村みゆき。
家族は4ヶ月になる息子の渓太郎くんと旦那さんのおさむさん。
特に何の変哲もない、日本中どこにでもいる普通の家族って感じです。

愛する人と結婚して、マイホームも建て、一人息子にも恵まれ……
平凡だけど幸せいっぱいで、まさに絵に描いたような幸せな毎日を送っています。

ところが、そんな幸せな毎日は突然やってきた「異変」により一変してしまいます。

ある日のこと、いつもと同じように渓太郎のオムツを変えていたみゆきは
オムツの中に血の塊、血便のようなものを発見します。

いつもとは違う便の色に緊急性を感じたみゆきは、すぐに近所の小児科に駆け込みます。
すると、診察した医師から渓太郎の腹部に腫瘍があると告げられるのです。

近所の小児科では詳しい検査ができないことから
すぐさまもっと大きい病院を受診することになる二人。
そこでみゆきは渓太郎が「腎芽細胞腫」という小児がんであるという宣告を受けてしまいます。

***

第一話では渓太郎が病名を申告されるシーンが描かれています。
幸せな家庭から急展開。
みゆきは一気に不安のと恐怖の真っ只中に突き落とされてしまいます。

誰にでも起こりうることだからこそ、とても怖い話ですよね。
気をつけていれば回避できるようなものではなく、ある日突然襲いかかる病気。
幸せな家庭に絶対必要な「健康」という根幹が揺らぐ不安。
私も同じ母親だからこそ、とても他人事とは思えません。


500日を生きた天使1話の感想 このシーンに注目!

「ひとりで……私ひとりで……!?」 病院に駆け込むシーン

近所の病気で腫瘍があると宣告され、もっと大きな病院へすぐに向かうように言われた時
みゆきはこの自体に一人で対処しなくてはいけないことに一瞬頭が真っ白になります。

27歳。
世間的には「大人」と呼ばれる年齢だけれど
母親としてはまだたった「4ヶ月目」なんですよね。
右も左もわからない、ド新人なんです。

たぶん、これが自分の体に腫瘍があると言われたのであれば、そこまでパニックにならないんです。
「まぁ検査してみないと詳しいことはわからないし~」と多少楽観的に考えられるんです。

でも、大事な我が子だからこそ、一人では抱えきれない恐怖、ですよね。

「聞きたくない……でも聞かなきゃ……」 診断結果を聞くシーン

旦那さんは仕事中。
このため、みゆきはたった一人で「腎臓のほぼ全部が腫瘍です」なんて
とても恐ろしいセリフをたった一人で聞きます。

とても恐ろしいことだから、耳を塞いでしまいたい。
聞きたくない。
けれど親だから、聞かなくてはいけない、受け止めなくてはいけない。

……とても残酷ですね。

絞り出すように出てきた「…渓太郎は……治るんですか?生きられるんですか……?」の
セリフがとても重たいです。

実は私も同じようなことを経験してるんですよね。
近所の病院でもしかして……と言われ、その日のうちに大きな病院に駆け込んだことが。
たった一人で赤ちゃんを抱えて病院に向かった時のあの恐ろしい時間は
短い時間だけれど世界が崩壊してしまうような、本当に怖いものだったことを覚えています。


みゆきを!渓太郎を!応援したいっ!

やー…重たいですね(苦笑)
もう漫画タイトルからして、明らかに不穏な感じのストーリーだ、
これは鬱展開だって分かってるけど、やっぱり重たい。

旦那が浮気した~とか、自分が病気になった~とかなら
まだ笑い流せる部分もあるけれど、子供が病気って究極にヘビィな内容ですね。

この後、一体渓太郎はどうなってしまうのか?とても気になります。
また同じ母親として、早くもみゆきを応援したいです。

第一話は一応希望のある感じで終わってるけど、全く安心できないですよね。
繰り返すけど、だってタイトルが……。
あーーー!もう次の展開が気になります。

 

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