500日を生きた天使 ネタバレ注意!無料版5話「入院した渓太郎…そこには衝撃の光景が!」

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本格的に始まった渓太郎の抗がん剤治療。

些細なことにも、精神的にも追い詰められていくみゆきと、その中で灯る希望の光。

 

でも、これまだまだ序盤なんですよね。

ここまででも十分、ふたりとも頑張ってるよ!!

 

もうコレ以上は辞めて~~……!

もうハッピーエンドにしてあげてーー!!

 

って思うけど、そうも行かないんだろうなぁ。

治療法もないガン、ですからね……。

親にとって一番辛いことですよね、子どもに起こる不幸な出来事って。

 

さて、今回も引き続き5話を読んでいきます。

 

 

500日を生きた天使5話のあらすじ。ネタバレあり

 

2回目、量を増やした抗がん剤治療が始まった渓太郎ですが

前回と違い、強く副作用が出てしまいます。

 

母乳を嘔吐し、発熱や下痢などの症状が出始めます。

そして髪の毛もごっそり抜けてしまいます。

抗がん剤が効いている証拠とは言え、白血球値が下がり

渓太郎の体調は明らかに悪くなってしまいます。

白血球数値が下がったことにより、感染症予防として父親の面会もできなくなります。

 

みゆきは母乳をあげられないため、自分で搾乳してお乳を捨てます。

渓太郎のそばに寄り添う以外に、みゆきができていた唯一のこと。

それが渓太郎にお乳をあげる、栄養を与えるということでした。

しかし、それすらできなくなってしまいます。

 

そんなみゆきを気遣ってくれるのが、同じ病院に子どもが

1年以上入院している先輩ママの高井です。

そんな高井の息子・悠馬も、この強い副作用の出る抗がん剤治療を何度も行っている先輩です。

悠馬はもう少しで小学校に入学するため、ランドセルを宝物として大事にしています。

 

副作用が落ち着くと共に、気持ちも落ち着きを取り戻すみゆきですが

やっぱり神様は残酷で……。

みゆきを気遣ってくれた高井の息子・悠馬が亡くなってしまいます。

 

みゆきは高井の姿に自分の未来を重ね合わせます。

いつか自分の子どもが死ぬところを見なくちゃいけない。

そう考えることで、いっそ一緒に命を断ってしまおうか……

そうすれば苦しむ姿も見なくて済むし、辛い治療をさせる必要もないと。

 

 

500日を生きた天使5話の感想 このシーンに注目!

 

 「お母さんとして何もしてあげられない」 母の無力さを嘆くシーン

 このシーンは同じ母親として、かなり胸にくるシーンでした。

みゆきが唯一できることと言えば、授乳、渓太郎にお乳をあげることです。

 

赤ちゃんはお乳を飲めばご機嫌になりますし、機嫌が多少悪くてもご機嫌になります。

それすらできず、渓太郎のために作られるお乳を捨てる毎日。

 

子育てをしている方なら誰でも経験があると思うんですけど

子どもの体調不良って、ぐずりが多くなるし、とにかく大変なんですよね。

インフルエンザ、水疱瘡、ロタやノロ、溶連菌、ヘルパンギーナ、アデノウイルス、マイコプラズマ……

何かしら子どもが体調不良になることってあるんですけど

数日寝込めば治るような病気であっても「変わってあげたい」「少しでも楽にしてあげたい」と思うわけです。

その何十倍の重み、いつまで続くかわからない恐怖、更には治療の見込みもないという絶望感。

涙が浮かんできます。

 

「私も……ああなるのか……」 自分の未来に絶望するシーン

 余命宣告をされている以上、避けて通れない未来とは言え

我が子を失うことを本気で理解した瞬間だと思います。

 

今まで「あとどれくらい生きられるか」と考えていても

今あらためて、目の前に「死」が立ちはだかった、というシーンです。

 

「ああなるのか……私もああなるのか……

自分の子が死ぬとこを見なくちゃいけないなんて……

こんなの耐えられない……」

 

「いっそこのままふたりで一緒に死んでしまえば」

 

「このまま渓ちゃんを抱いて 国道に飛び込めば……

これ以上苦しまなくたっていいんじゃない?」

 

普通の精神状態でいられるわけがないですよね。

こんな風に考えてしまうのも、仕方ない……

とは言え、本当に苦しいシーンです。

 

 

二度と勝手に諦めない!

 

子どもを失うことに耐えきれず、自ら死を選ぶのだって、誰も責めないと思うんです。

そりゃ残された父親とか、子どもを失うことになるみゆきの母だって辛いけれど

こんな思考に陥ってしまうのは、そこまで考える余裕がなくなるのは否定できないですよね。

 

それでも、みゆきは前を向いて「二度と勝手に諦めない!」と思えるのですから

弱々しく見えても強い女性なんだな……と思います。

 

しかしなー…ここまで読んで、ふと思うのが、父親の影、薄くない???ってこと。

こういう時、支えてくれるのって、配偶者である旦那さんなんじゃないの???

レディコミなので女性が主人公なのはわかるけど、旦那の影、薄くない???

これ、ちょっと気になっています。

 

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